5歳卒乳の体験談。断乳すると病気になりやすいの?卒乳の平均時期は?悩めるママへ。

授乳中のママは、断乳や卒乳について色々なギモンをお持ちではないでしょうか。

私の上の子は1歳半、下の子は5歳で自然卒乳しました。

今回は、特に長いこと授乳をした下の子の経験を中心に、2歳以降に自然卒乳する場合についてご紹介したいと思います。

※2歳を超えて授乳するのがいいか悪いかといった議論ではなく、実際に2歳を超えて授乳したらこうだったよ、という体験談としてとらえていただければと思います(^^)

 

2歳以降の自然卒乳を選んだ理由

私がたまたま上の子を産んだ産院は母乳育児を推奨しており、

  • 母乳に含まれる免疫物質のこと
  • 母親の体内で生成されるホルモンのこと
  • 母乳中の栄養成分や味はお母さんの食べるものによって変化すること

など「母乳がいかにひとりひとりの赤ちゃんに合わせたオーダーメイドで作られているのか」ということを教えられました。

その時に、母乳について興味をもつと同時に、断乳や卒乳についても情報を集めるようになりました。

卒乳の平均時期と自然卒乳

日本では、平均的な卒乳(断乳)の時期は1~2歳といわれています。

私も、保健師さんや歯科医師から「1歳すぎたら断乳するように」と言われたことがあります。

日本では、こういった考えが長い間浸透してきているようです。

 

しかしWHO(世界保健機関から発表されたガイドラインの内容をうけて、

それぞれの子供のペースを尊重した”自然卒乳”という考えも広まりつつあります。

 

ガイドラインでは、

  • 母乳育児は補完食とともに2歳以上まで続けること
  • 母乳は子供が求めるたびに与えること

などを推奨しています。

 

私はガイドラインの内容を知り、自然卒乳にチャレンジしようと考えるようになりました。

 

断乳すると病気にかかりやすくなる?

よく言われることに、断乳すると病気にかかりやすくなるという説があります。

これは本当なのでしょうか?

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母乳には免疫物質が含まれているため、そこから推測された説なのかもしれません。

また、断乳することによって心理的ストレスがかかり、赤ちゃんの免疫システムがパワーダウンしてしまうということも考えられます。

 

ただ、私は医療機関の方からそういった話を聞いたことはありません。

何らかの理由で断乳せざるをえないことになっても、赤ちゃんの環境や状態に気を配ることで、病気になるリスクは減らせるのではないかと思います。

 

上の子の卒乳

上の子は食が細く、1歳を超えるまでほぼ母乳のみで育ちました。

成長に必要なカロリーをほぼ母乳だけで摂取しようというのですから、1歳時点でも1~2時間おきに授乳していました。

そして1歳半のある日にピタリと母乳を拒否し、それ以降はまったく欲しがることはありませんでした。

あまりにあっけない卒乳に、親の方が寂しくなってしまったくらいです。

今思うと、上の子の体が「もう充分飲んだから、これ以上授乳する必要はない」と判断したのかもしれませんね。

 

下の子の卒乳

上の子が卒乳してしばらく経った頃、下の子が生まれました。

二人目となるといろいろなことが適当になってきます。

例えば上の子のときは、夜間でもきちんと抱っこして授乳していました。でも下の子はほとんど添い寝しながらの授乳でした。

 

離乳も順調に進みましたが、下の子は食事も食べるけど授乳回数も減らないという不思議な赤ちゃんでした。

 

私は特に授乳ストレスもなかったですし、授乳することのメリットも多かったので、そのままにしておきました。

その結果、なんと5歳になるまで飲み続けるという形になってしまいました。

食べる量と卒乳の関係

下の子を5歳まで授乳してわかったことは、

食べ物を食べるようになれば卒乳するわけではない

ということです。

 

実際、食事を摂るようになっても授乳の回数はあまり変わりませんでした。

心を満たすための授乳

1歳を過ぎてからの授乳は、栄養を摂るということよりも心を満たすことに重点が移ってきます。

たとえばお友達と遊んでいてケンカをしたりしたときなど、嫌なことがあったりストレスを受けたあとに授乳をせがまれることが多くありました。

ママに抱っこされ、慣れた味に触れることで、気分をリセットしていたのでしょう。

 

長く授乳をつづけるメリットとデメリット

幼児になっても授乳をしていると、まだ授乳をしているの?などと周囲の人にうるさくいわれる場合があります。

これは、長く授乳をするデメリットといえるかもしれません。

 

メリットについてはいくつかありますので、順番にご紹介したいと思います。

病気の時も安心

長く授乳をしていると、病気のときも栄養や水分補給の方法が確保できて安心です。

病気のときに効果的な水分補給方法として経口補水液が推奨されていますが、あの味が苦手なお子さんも多いと思います。

我が家のこどもたちもまったく飲んでくれませんでした。

 

母乳であれば、常にひと肌の適温で、胃腸にもやさしく、水分補給もできるうえに微量とはいえ栄養素や免疫物質も入っています。

しかも、具合が悪くても口にしてくれます(むしろいつもより欲しがります)。

 

とりあえず最低限の水分補給ができるだけでも、親としては安心でした。

 

寝かしつけが楽

意外に思われるかもしれませんが、授乳をつづけていたほうが寝かしつけが楽という点があります。

 

私は添い寝で授乳するスタイルだったので、寝かしつけるときも私は横になるだけ。

そして夜泣きしたときも、隣へ行って一緒に寝てあげるだけ。寝付くまでトントンしたり、抱っこしてあやしたりする必要はありません

 

幼児にもなれば勝手に飲んでくれますから、親としては横で寝ていればいいので非常に楽です。

 

授乳していると夜泣きが終わらないという説もあるようですが、上の子は卒乳したあとも夜泣きをしていました

実際には、赤ちゃんの個性によるのではないかと私は思っています。

 

おいしいと言ってくれる

長く授乳していると、子供がおしゃべりを始める年齢になり、いろいろと教えてくれるようになります。

娘はショートケーキが大好物だったのですが、授乳をしていると

ショートケーキよりもおいしい

といっていました。

 

こういったコミュニケーションがとれるようになるのも、長く授乳しているメリットではないかと思います。

 

おわりに

私個人としては、5歳まで授乳して良かったと感じています。

でも、感じ方や育児スタイルは人それぞれ

それに、数年後にはみんな元気な小学生になり、授乳の仕方や時期なんて大した事じゃなかったなと感じる日がくるに違いありません。

 

もし、授乳についてやりたいスタイルがあるけれど、周りの声に圧倒されて流されそうになっているママがいたら、

こんな人もいるんだな。私もやりたいようにやっていいのかもしれない

と少しでもホっとしてもらえれば本望です。

 

過ぎてみればあっという間の授乳期、ぜひ楽しくすごしてくださいね!