アトピーと脱ステロイド。食事制限や乳酸菌の効果は…娘が改善したのはこの方法。

お子さんのアトピーでお悩みの方、たくさんいらっしゃると思います。

 

お薬としてステロイドを処方されることも多いですが、ステロイドは使わないほうがいい」などといわれたことはありませんか?

 

そうなると親としては、治ってほしいけれど、病院の薬はつかわないほうがいいの?などと悩んでしまいますよね。

 

私もそんな親の一人で、ステロイドを使わずに済むよう試行錯誤をした経験があります。

その結果、0歳から皮膚疾患に悩んだ娘は6歳の現在、薬(保湿剤含む)の必要がない毎日を送っています。

 

今回は、我が家の実体験を交えながら、娘が改善にむかった方法についてご紹介していきたいと思います。

 

※本記事では筆者の経験を書いていますが、同じことが誰にでもあてはまるとは限りません。 記載内容を読者の方が試した結果万一不都合が起きても、当方では責任を負いかねます。 記載内容を取り入れる場合には、必ずご自身の判断のもとでお願いします。

我が家の娘の症状

我が家の娘は、生後6か月あたりから湿疹が出はじめました。

1歳の春におでこに大量の湿疹ができ、それ以降どんどんひどくなっていきました。

 

朝起きると、ふとんには血のあとと、かつおぶしのようなかさぶたが落ちていたものです。

 

皮膚科を受診すると、ステロイドを処方されました。

症状がひどくなると塗り、治ってしばらくするとまたひどくなる。

の繰り返しでした。

 

季節的に周期があるようで、冬~春に悪化していました。

 

2~3歳頃が一番ひどく、その後は年々症状が軽くなりました。

 

アトピーは食事で治る?

私はもともと家族にアトピー患者がおり、「ステロイドを使いすぎると良くない」と聞かされていました。

 

そこで、薬に頼らずにアトピーを治せる方法はないかと探し始めました。

いろいろと調べていくうちに、食事を変えればアトピーが治るという考えに出会いました。

 

マクロビ+砂糖断ち、油断ちを実践

私が出会ったのは、マクロビオティック(以下マクロビと略)の一種でした。

 

マクロビでは、玄米や全粒粉(精製していない穀物)、野菜、海藻などを中心に食べます。

肉や卵、牛乳を避け、白砂糖は使わず、バターなどの動物性の油も使いません。

 

アトピー専門の食事療法の本もよみ、砂糖と油はアトピーによくないということも知りました。

 

これらの情報を総合した結果、我が家はこのような食生活になりました。

  • 主食は分つき米(精製度の低い米) ※玄米は子供には強すぎるそうです
  • アシードやアマランサスなどを取り入れる
  • 肉はつかわない
  • 卵はつかわない
  • 牛乳はつかわない
  • パンにはきなことエゴマ油を混ぜたものを塗る
  • 油はオリーブオイルを少量のみ
  • 白砂糖はつかわない

もちろん、市販のカレールウも使いませんし、スナック菓子も食べさせません

じゃがいもをパンケーキのようにしたり、大豆ミートでそぼろを作ったりしていました。

おやつはもっぱら、おにぎりです。

 

正直、料理好きではない私にとっては、メニューを考えるのも料理を作るのも苦行でした。

 

食事を改善した効果

マクロビ+砂糖・油断ちを真面目にやっていた結果、アトピーはよくなったのでしょうか?

 

答えは、NOでした。

 

それどころか、私が体力的にも精神的にも消耗してしまい、ある朝起きるとめまいで起き上がれなくなってしまいました

 

私が寝たきりでは、アトピー対策どころか、育児すらできません。

 

このことがきっかけで、私は食事制限をがんばりすぎるのをやめました

 

腸内環境の改善

体調を崩したことがきっかけで、過度の食事制限をやめることになったころ、

あるサイトでアトピーと腸内環境の関係について書いてある記事を見つけました。

 

腸内環境をよくすれば、皮膚もきれいになるというのです。

 

これを機に、腸内環境をよくすることを目標にするようになってから皮膚症状が改善してきたように思います。

 

乳酸菌の重要性

私が得た情報では、「腸内環境をよくするためには、乳酸菌が大切」とありました。

 

しかも、胃酸で死なずに腸までとどく乳酸菌である必要があります。

私はすぐにアメリカの健康サイト(iherb)からアシドフィルス菌のサプリを買い求めました。

 

ビフィズス菌ばかりが着目されがちな日本ではアシドフィルス菌はあまり耳にしませんが、実は胃酸に強く腸までとどく有用な乳酸菌なのです。

 

日本国内で買える乳酸菌製品は、どれも胃酸で死滅してしまうか、もしくは高価すぎて続けられないものばかりでした。

 

しかしサプリの先進国であるアメリカでは、子供向けのいろいろな製品が販売されていました。

 

 日本古来の食事に含まれる植物性乳酸菌

アシドフィルス菌のサプリを取り入れたと同時に、日本古来の食生活のなかに乳酸菌を摂取する方法があることに気づきました。

 

味噌の中にふくまれる、植物性乳酸菌です。

 

わざわざ植物性乳酸菌の含まれるサプリや飲料を買わなくても、毎日お味噌汁を飲んでいるだけでOKなのです。

ただ、手作りの、加熱していない、余計な添加物の入っていないお味噌でなければなりません。

お料理に使うときも、加熱しすぎないように気をつけます。

 

 味噌おにぎりはおすすめ

子供が植物性乳酸菌を効率よくとるのに、おすすめの食べ物があります。

それは、味噌おにぎりです。

 

作り方は簡単、ラップの上に白ご飯をのせ、お味噌を適量塗りつけて握るだけです。

もしくは、海苔の上にご飯を広げ、味噌を塗って巻きずし風にするのも良いと思います。

 

作るのも簡単ですし、子供にも食べやすいので、おやつにもなり重宝します。

 

運動の重要性

食べ物の他に我が家で効果を感じたのは、運動です。

 

人によると思いますが、我が家の娘は毎年夏になると症状が改善していました。

血行がよくなって新陳代謝が活発になることで、症状が改善したのではないかと思います。

 

そんな理由もあり、スイミングをやらせることにしました。

 

塩素の少ないプールを選びましたが、さすがに始めたばかりのころは一時的に皮膚症状が悪化しました。

 

しかししばらく続けていると、皮膚は乾燥気味ではあるものの湿疹がでなくなり、風邪もひきにくくなってきました

 

ちょうどスイミングと同時期に運動を重視する幼稚園へ転園したこともあり、運動量がグンと増えました。

 

それと同時に、どんどん皮膚も丈夫になっていったように思います。

 

塩素と紫外線には要注意

スイミングや幼稚園の運動でだんだん丈夫になっていった娘ですが、

毎年夏の屋外プール活動では赤くただれるくらいひどい状態になっていました。

 

理由として考えられることは

  • ゴーグルによる皮膚刺激 (ただしこれは一年中スイミングでも与えているので、これ単体では問題にはならない模様)
  • 紫外線
  • 塩素

これらの複合作用によるものではないかと思います。

まだ公立の学校教育機関では、プールを塩素消毒しているところも多いと思います。

幼稚園の先生や皮膚科の先生とも相談し、症状のひどい間はプール授業をお休みさせてもらったりしていました。

 

一番大切なこと

我が家の娘は、結果的には

  • 腸内環境改善(乳酸菌の摂取)
  • 運動量を増やす

ことで皮膚症状が改善していったと思います。

 

しかし、私が一番大切だと感じたことは、親の心の安定です。

 

実際、私ががんばりすぎるのをやめて食事制限をゆるくしたとき、

チョコレートや揚げ物など一般的にアトピーには良くないと言われるものを与えても症状はひどくなるどころか軽減していきました。

 

たぶん、得意でない食事制限をがんばっていた私は、不安や疑心暗鬼でいっぱいの緊張した表情をみせていたことでしょう。

 

どんな子供にとっても、緊張した不安げな親よりは、リラックスした幸せそうな親の方がいい影響を与えることは容易に想像できます。

 

アトピー症状のあるお子さんをお持ちの親御さんは、食事や衣類、寝具、掃除や洗剤などほんとうにたくさんのことに気を配らなければなりません。

 

でも、ちょっと一息ついて、笑顔を忘れていないか、子どもに怖い顔を見せていないか、確かめてみることも大切ではないでしょうか。

 

もしがんばりすぎていたら、お茶でも飲んで、自分は充分がんばっているなと自分を褒めてあげてくださいね。

 

私の経験を述べてきましたが、どなたかの参考になれば幸いです。

陰ながら、応援しています!